かつて、五条 悟(ごじょう さとる)と共に呪術高専東京校に在学していた呪術師であり、共に「特級」の称号を冠した「最強コンビ」として未来を嘱望されていた。享年27歳。
個人情報
等級 | 特級 |
---|---|
年齢 | 享年27歳 |
誕生日 | 2月3日 |
身長 | 約185cm |
特技 | 格闘技 |
好物 | ざる蕎麦 |
目次
術式・技・等級
呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)
調伏した呪霊を球状に圧縮してから飲み込んで体内に吸収し、いつでも好きな時に取り出して使役する事ができる(2~4級の呪霊であれば調伏すら不要で自動的に取り込める)。本人の談に拠れば持ち霊の数は4,461体であり、その中には特級呪霊である「化身玉藻前」(けしんたまものまえ)が含まれる。
極ノ番・うずまき
取り込んだ全ての呪霊を一つに融合し、超高密度の呪力の塊と化して敵にぶつける奥義。
近接格闘
夏油は呪霊躁術を用いた中距離戦のみならず、近接格闘に於いても高い技術を有しており、呪術高専襲撃の際には専門である筈の禪院 真希(ぜんいん まき)やパンダを軽く圧倒してみせた。なお、この際に乙骨 憂太(おっこつ ゆうた)に対して用いていた三節棍が、後に禪院 真希が使用する事となった特級呪具の「游雲」(ゆううん)である。
五条の相棒であった過去
・高専生時代の夏油は高い誇りを持ち、”非術師”である一般人を「守るべき弱者」として捉え、先走りがちな五条を諫める役ですらあった。
しかし、呪術高専を守る特別な結界を張る術師である天元(てんげん)の肉体が老齢化し、その新たな肉体(星漿体と呼ばれる)として名指しされた天内 理子(あまない りこ)を護衛して連れ帰った直後に、天元を神格化して崇拝する宗教団体「盤星教」に雇われた刺客(伏黒 甚爾)に襲撃されて、理子は命を落としてしまう。
本来は守るべき弱者であった筈の非術師の集団に、護衛対象であった理子を殺害された夏油は呪術師という職業に強烈な矛盾を感じ、モチベーションが揺らぎ始める。
そこに輪を掛けるように、任務で訪れた小さな村で呪力を持った小さな子供二人(菜々子と美々子)が牢に囚われ虐待を受けている現場を目の当たりにし、非術師に対する嫌悪感が最高潮に達する。その結果、村人112名を殺害して行方をくらませ、「最悪の呪詛師」として指名手配される事となった。
台詞
声優:櫻井 孝宏
【参考】「鬼滅の刃」では冨岡 義勇(とみおか ぎゆう)役を演じている。「術師だけの世界を作るんだ」
「呪術も扱えない 猿共め」
「思う存分 呪い合おうじゃないか」
「ならば こちらは大儀だ」
公式人気投票
投票総数 | 得票数 | 順位 | |
第1回 | 163,066票 | 1,840票 | 第15位 |
第2回 | 97,860票 | 10,345票 | 第4位 |
初登場
【第0巻】第2話「黒く黒く」
商店街に巣食っていた低級呪霊を祓う為に派遣された狗巻と乙骨に対して、既に補助監督が張っていた”帳”(とばり)の外側に二重に帳を降ろした上で隔絶し、そこに居る筈のなかった準一級レベルの呪霊を放つ事によって乙骨の実力を見定めようとした。
偽夏油(ニセげとう)
”本物”の夏油 傑は呪術高専襲撃時に乙骨 憂太に返り討ちにされた上で、かつての親友であった五条 悟の手によって止めを刺され既に死亡している。
特級呪霊である漏瑚(じょうご)や真人(まひと)らのアドバイザーとして行動を共にしているのは、秘密裏に夏油の遺体を入手し、”脳”を入れ替えて乗っ取った偽者である。
その正体は?
特級呪物”呪胎九相図”(じゅたいくそうず)の制作者であり、”史上最悪の術師”として今なお語り継がれている”加茂 憲倫”(かも のりとし)である事が、九相図の長男である脹相(ちょうそう)の告発によって判明している。加茂 憲倫(かも のりとし)とは?
明治初期に存在した加茂家の術師であり、多くの呪術文化財(呪具や研究日誌など)を遺した事による「功績」の部分も知られているが、先述した呪胎九相図の作成など人道から大きく外れた行いにまで及んだ為に、最終的には”御三家の汚点”として、その名が忌み嫌われる事となった。
しかし、先述した脹相の告発の直後に「加茂憲倫も 数ある名の一つにすぎない」と自らの口で語っている事から、
【判明と訂正】
呪術高専東京校の最深部に位置する”薨星宮”(こうせいぐう)に座しながら、国内主要箇所に張り巡らされた結界を維持し続ける”不死”の術師である”天元”(てんげん)が、「かつての加茂 憲倫、今の夏油 傑」の肉体を操っている術師の名を”羂索”(けんじゃく)であると明かしている。
呪術高専東京校の最深部に位置する”薨星宮”(こうせいぐう)に座しながら、国内主要箇所に張り巡らされた結界を維持し続ける”不死”の術師である”天元”(てんげん)が、「かつての加茂 憲倫、今の夏油 傑」の肉体を操っている術師の名を”羂索”(けんじゃく)であると明かしている。
術式・技
呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)
偽夏油は、乗っ取った”本物”の夏油の術式である呪霊操術を(100%完璧であるかどうかは不明だが)行使する事が出来、少なくとも、特級呪霊である”特定疾病呪霊”を「乗っ取り後」に取り込んで持ち霊化している事が確認されている。また、虎杖の”黒閃”を何度も喰らって著しく消耗し、一時撤退しようとした真人をも取り込んで持ち霊化するに至った。
特定疾病呪霊・疱瘡神(とくていしっぺいじゅれい ほうそうがみ)
疱瘡神は、その名の通り疱瘡(天然痘)を擬神化した存在であり、古来より”疫病神”(やくびょうがみ)の一つとして人々から畏れられている。日本各地に、その鎮魂を願って祀られた神社が存在する。
領域展開・墓
夏油自身は最期まで領域展開を習得する事は無かったが、持ち霊が元々行使できる領域に関しては、問題なくそのまま展開できる様子である。疱瘡神が領域を展開すると、周囲は墓石が点在する荒涼とした空間に包まれる。この領域内での必中効果は次のようになる。
- 領域に引き込んだ対象の中で最も呪力の高い者”一名”に反応する形で”棺桶”を具現化させて強制的に閉じ込める。
- 「墓」の号令と共に手を叩くと、棺桶の頭上に巨大な岩石が現れて落下し、対象を棺桶ごと地中に押し込める。
- その状態で「三、二、一…」とカウントダウンを開始し、そけがゼロになると対象は疾病に侵されて死亡する。
台詞
「よく言うよ 呪霊の分際で」
「君 強過ぎるんだよ 私の目的に邪魔なの」
「新しい世界で また会おう」
「続けようか これからの世界の話を」