日本国内に於いて”呪い”が関係すると判断された、重大な事故や事件の公式記録。
目次(年月日順)
2007年9月
村人112名殺害と夏油の失踪
山間部の村落で”神隠し”や変死が相次ぎ、その原因と思われる呪霊の祓除(ばつじょ、ふつじょ)に呪術高専東京校3年生の夏油 傑(げとう すぐる)が派遣されたが、その五日後に村落の住民112名が死体となって発見された。当初は呪霊による被害と思われたが、現場に残っていた呪力の残穢から夏油の「呪霊操術」によるものと断定される。この結果を受けて、夏油は呪術規定9条の定義に基づく「呪詛師」として認定され、処刑対象となった。
2010年 宮城県仙台市
折本 里香の死亡と憑依
後に特級過呪怨霊となる折本 里香(おりもと りか)が、交通事故によって乙骨 憂太(おっこつ ゆうた)の眼前で死亡した。この際、乙骨が無意識のうちに”呪い”を発動した事により、折本の霊魂が怨霊化して憑依したものと思われる。2016年11月 東京都
怨霊化した折本 里香の顕現
特級被呪者である乙骨 憂太に対する同級生からの執拗な嫌がらせが原因となり、特級過呪怨霊となった折本 里香が顕現した。これによって首謀者を含む4名の男子生徒が重傷を負う結果となった。事態を重く見た呪術総監部は乙骨の秘匿死刑を決定するが、特級術師である五条 悟(ごじょう さとる)の進言によって死刑は保留にされ、呪術高専東京校への転入が図られた。
2017年12月24日 東京都新宿、京都府
百鬼夜行
かつて、百人以上の一般人を殺害して行方をくらまし、指名手配されていた特級呪詛師である夏油 傑が、東京新宿と京都の二箇所にそれぞれ千体の呪霊を解放して”百鬼夜行”(ひゃっきやこう)を敢行した。
夏油自身による事前の布告があった為に総監側の術師たちも万全の体制を以ってこれを迎え撃ち、被害は最小限に止められたかに見えたが、実はこの百鬼夜行は陽動であり、首謀者である夏油の本当の狙いは呪術高専東京校を単独で襲撃し、乙骨 憂太を殺害後、折本 里香を奪取する事であった。
2018年6月 宮城県仙台市 杉沢第三高校
特級呪物”両面宿儺の指”
仙台市内の高校の敷地内に保管(放置?)されていた特級呪物”両面宿儺の指”を同校の「オカルト研究会」に所属する生徒数名が持ち出した事により、漏出した呪力が多数の呪霊を呼び寄せる事態となる。
同呪物の回収に向かった呪術高専東京校に所属する呪術師、伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)が呪霊と交戦するが、その際に同オカルト研究会に所属する生徒の一人、虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)が同呪物を飲み込んで体内に取り込んだ事により、”伝説の鬼神”とされていた両面宿儺が受肉し復活する。
そこに駆け付けた特級術師、五条 悟の機転によって両面宿儺の意識は抑え込まれたが、結果として虎杖 悠仁は両面宿儺の”器”としての適性を持つ事が判明した。
2018年7月 東京都西東京市 英集少年院
特級仮想怨霊
西東京市の少年院上空に仮想怨霊の”呪胎”の出現が確認される。通報を受けた補助監督が収容受刑者や職員を避難誘導し現場は封鎖されたが、5名の受刑者が呪胎と共に現場施設に取り残される。この緊急事態に呪術高専東京校の一年生3名が派遣されるが、呪胎は特級呪霊へと変態を遂げており、取り残されていた5名の受刑者全員と、派遣された高専術師の内一名が死亡した。
2018年9月 神奈川県川崎市 映画館「キネマシネマ」
男子学生三名の変死体
川崎市の映画館で、頭部が異様に変形した三名の男子学生の変死体を従業員が発見した。防犯カメラには「実行犯と思われる人間」は写っておらず、警察は「人の領分」を外れた事件であると判断し、呪術高専に捜査協力を依頼した。
派遣された高専術師二名が映画館の屋上に隠れ潜んでいた二体の呪霊を討伐するが、これは実際には呪霊ではなく、変死体と同様に身体を無理矢理に変形させられた人間である事が判明した。
2018年10月31日 東京都渋谷区
渋谷事変
同19:00
ハロウィンで賑わう渋谷の街に於いて、何者かの手により東急百貨店(東急東横店)を中心に半径約400㍍の巨大な”帳”が降ろされる。その内部には多数の一般人が閉じ込められており、”百鬼夜行”以来となる、総員に近い人数の高専所属術師が出動する事態となる。
同20:14
”帳”の内部に閉じ込められた一般人が口々に「五条 悟を連れてこい」と訴える異常事態を受けて、高専上層部は「姉妹校交流会を襲撃した呪詛師や呪霊と同一犯である可能性が高い」と判断し、急遽、方針を変更して五条 悟単独による対処を指示する。